人身取引に反対するIt’s a Penalty キャンペーンに

ウサイン・ボルト、キャシー・フリーマン、フランソワ・ピナールが協力

若者をチェンジ・メーカーにするユースリーグも始動

 

7月30日の人身取引反対世界デーに、It’s a Penalty キャンペーンは、日本におけるストラテジック・パートナーNGO Sport For Smileとともに、来夏のオリンピック・パラリンピック大会期間中に実施される人身取引防止のための It’s a Penalty 2020キャンペーン(IAP2020)に、ウサイン・ボルト、キャシー・フリーマン、フランソワ・ピナールの3名が協力することを発表いたします。

スポーツ界の象徴ともいうべきこの3名は、IAP2020のために新しく制作する公式啓発映像や、ポスター、リストバンドといった公式アイテムに登場します。公式啓発映像は、来年7月から9月の大会期間中に東京へのフライト機内などで放映されるものです。

IAP キャンペーンは、スポーツの力を活用し、虐待・搾取・人身取引を防止することを目的として世界中で実施されている社会活動で、これまで2014年FIFAワールドカップや2018年、2019年のNFLスーパーボウル、またリオデジャネイロと平昌でのオリンピック・パラリンピック大会など7つのメガスポーツイベントにて実施されてきました。リオデジャネイロと平昌では、IOC(国際オリンピック委員会)から賛同を得て各組織委員会とも連携し、レガシープログラム として実績を残しました。

これまでのキャンペーンは、有名トップアスリートや航空会社、ホテル、政府、法的機関や国際NGO、そして一般の方々も含み、さまざまな組織や人と協力し、実施されてきました。キャンペーン開始のきっかけは、メガスポーツイベント開催期間中に搾取や人身取引のリスクが高まるというリサーチが発表されたことで、キャンペーンの啓発メッセージは、活動を通じて世界中の人たちに届けられ、多くの虐待・搾取・人身取引の被害者を救いました。

来年7月に公式ローンチ予定のIAP2020 に向けて、Sport For Smile は “It’s a Penalty 2020 ユースリーグ” (IAP2020ユースリーグ) を今年9月に始動、若者に人身取引防止や啓発に関するセミナー、スポーツイベント等を主催するよう働きかけます。イベント実施に際しては、参画しやすいよう規模などは自由とする一方、SDGsに則った設定を推奨します。すでにNGOや企業のリーダーから若者主催イベントでの登壇コミットもあり、今後協力者を募りながら、若者が自信をつけ、スポーツの力で世界を変える経験、そしてオリンピック・パラリンピック大会に貢献するための機会を提供します。

IAP CEO のサラ・カーバリオは次のように述べています。「若者の参画は、次世代のために より安全でよりよい社会をつくるという私たちの理念実現のために不可欠です。彼らが私たちの活動に参画し、キャンペーンに賛同するスポーツ界のスターと共に行動を起こし、また学びを深め国内外での発言力を高めてくれると信じています。IAP2020 ユースリーグに参加する ことで、彼らはソーシャル・ジャスティスの歴史をつくる担い手となることができるのです。」

一般社団法人Sport For Smile代表理事の 梶川三枝は次のように述べています。「世界的に有名なアスリートと力を合わせて社会貢献できることを大変嬉しく思います。最も弱い立場に ある人々のためのこのキャンペーンに協力し、21世紀においてスポーツの力がいかに活用 されるべきかを行動をもって示す彼らの志は大変ありがたく、また、関係協力機関、若者がアクションを起こすためにお力添えをいただくNGOや企業のリーダーの皆さまにも心より感謝申し上げます。皆さまのご厚意を確実に未来に伝えられるよう、全力を尽くすことをお約束いたします。」

<IAP2020ユースリーグ スピーカー募集>

IAP2020ユースリーグでは、若者主催の啓発イベント等でご登壇いただける、人身取引または人権に関する実務経験のあるNGO・ビジネスリーダを募集します。ご協力いただけます方は、こちらからスピーカー登録申請をお願いします。

【ご登録フォーム】 https://bit.ly/31cPMR5

IAP 2020 ユースリーグの詳細は、パラリンピック大会閉会式1年前の9月6日にSport For Smile公式サイトにて発表します。

<人身取引とメガスポーツイベントについて>

  • 世界で550万人の子どもたちが人身取引の被害に遭っている(国際労働機関)。
  • 毎年180万人の子どもたちが性的搾取の被害に遭っている(国際労働機関)。
  • 性的搾取・人身取引により不法に生み出される利益は、世界で毎年990憶ドルにのぼる(国際労働機関)。
  • メガ・スポーツイベント開催時に多数の観光客・スポーツファンが流入することより、子どもが虐待・搾取・人身取引の被害にあうリスクが高まる(ダンディー大学(スコットランド))。
  • 日本での昨年の人身取引検挙件数は36件(警察庁) 。

 

It’s a Penalty(IAP)について

IAPは、虐待・搾取・人身取引を世界から根絶するための慈善団体で、世界各地で実施されるメガスポーツイベントにおいて、スポーツの力を活用し、これらの犯罪から子どもや弱い立場にある人々を守るためのキャンペーンを展開している。2019年NFLスーパーボウルでのキャンペーンは、世界有数のスポーツ社会変革表彰機構Beyond Sportの グローバル・インパクト・オブ・ザ・イヤー・アワードの最終選考に残った。キャンペーン活動の他、子ども保護のための法律や世界規模の 報告制度の改善など、長期的な変化を起こすためのリサーチやアドボカシー活動も実施している。公式サイト: www.itsapenalty.org.

一般社団法人 Sport For Smileについて

Sport For Smile はスポーツを通した社会変革を推進する日本初のプラットフォームで、シュワブ・ フェローやアショカ・フェロー初め、世界的に有名な社会活動家などから支援を受け、Sport For Smile アライアンス団体と連携し活動を展開、国連や世界銀行とも連携実績がある。2014年から 貧困家庭・DV被害者家庭の子どもたちにスポーツをする機会を提供するスポーツメンタリングを 開始、2018年ロシアW杯では、FIFA公式NGOパートナーから助成を受け、「サッカーの力で 世界を変える」若者のアイデアを表彰。公式サイト: www.sport4smile.com

 

<お問い合わせ>

一般社団法人Sport For Smile

It’s a Penalty 2020キャンペーン事務局

Tel: 03-6315-3984

Email: media2020@sport4smile.com

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